日本の人魚

Sirenというゲームが好きで実況動画とか定期的に見たくなるんだけど、そのストーリーの中で空から降ってきた異星人?の肉を食って不老不死になったという女の話が出てくる。どうやらそれは日本に伝わる昔話の一つである八百比丘尼という話が元ネタらしい。簡単に話すと昔々ある村の女の子がお父さんが持って帰ってきた人魚の肉を、そうと知らず美味い美味いって食べたら不老不死になっちゃった人の話。しばらくは老いずに自分の村で暮らしてたけど、結局は出家して日本中を周って色んな経験を経ること八百年、最終的には自分の生まれ故郷に帰ってきて洞窟に篭ったとい言われている。人魚ってのは世界中にその伝説があるけど、どれもその美しい姿からは想像出来ない恐ろしさを秘めている。お隣の国韓国にも日本の人魚の話と浦島太郎を足したような話があるらしく、あちらでも人魚の肉には不老不死の効果があるらしい。中国もまた然りで、人魚の肉の不老不死の効果を求めて多くの人が海へ繰り出したとか。ヨーロッパとかの話にはその効果は無いらしいからアジア独特と言える。個人的にはヨーロッパのソレより、話自体もそうだし昔の水墨画的なイメージもあいまってアジア版人魚の話が恐ろしく思える。実際のところはジュゴンが人魚に見えたとか海では気を逸らさないよう気を付けろといった教訓的な意味合いで出来た話かもしれないけど、やっぱりいるんじゃないかって思うとロマン感じる。

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全国各地に人魚にまつわる場所ってのはあるみたいだからいつかそれぞれまわってみたい。ちなみに日本の人魚好きたちはそれが高じて猿の上半身に魚を引っ付けた偽人魚の剥製が沢山作られたらしく、その職人たちの技は大したものでその継ぎ目がほぼ気づかれないようなもので、ヨーロッパ人等の外国人も騙されて見物客が押し寄せたらしい。昔からそういったものは得意だったんだね、日本人。

日本に伝わる人魚関係の話はググったら沢山出てくるから興味あれば調べてみると面白いよ。

北野武映画

ここ数日はビートたけしの映画を連続で見続けている。若い頃の男前っぷりもそうだし、その映画の静かさにも驚かされた。本当にどの映画も余計な味付けが無く淡々と進んでいく。登場人物たちも寡黙で、銃を突きつけられても声も出さず久石譲の素晴らしい音楽が流れるだけ。でもその静けさの合間合間で真っ赤な血が飛び散るから脳がビビンっ!て反応する。その混ざり具合が絶妙で癖になって飽きることがない。あと日本の何気ない風景とかが美しく撮られていてそれを眺められるのもまた良い。

まだ全部を見たわけでは無いけど、初期の頃から何作かは常に主人公が自暴自棄というか、自ら死に向かっていっている感も強い。ネットで見た誰かの感想によると、バイク事故にも見られるように北野武本人がそういった心持ちだったことが反映されているらしい。何でもそうだけど作者の本音というか、痛いほどまでに感じてることを作品に込めると自然と厚みが増すのかなと思った。

ワンパンマンとモブサイコ

ワンパンマンは漫画は原作も村田版も前から楽しんで読んでいたけどアニメは見たことがなかった。いつものようにYoutubeでアニソンとかを徘徊してたらワンパンマンの主題歌が自動再生され、シャウトが好きになったからアニメもそのまま観た。それにしても歌唱も凄いし彼らの表情も豊かすぎて凄い。

そしたらアニメも超クオリティで好きになった。

アニメ、あたしンち

最近Amazonプライムに登録し、見放題を良いことにあたしンちというアニメを延々見続けている。

放送が始まったのは自分が小学校低学年の頃だからもう10年以上も前のことだ。見返してみるとあるあるネタがこんもり入っていて笑えるし、実は仲の良い家族の姿が飾り気なく描かれていてホッコリする。そして何より驚くのはアニメーションの質が高いこと。普段あんまりアニメを見ないから確信は持てないが、紙芝居と言われるアニメより遥かに動く。デフォルメされたキャラクターだから描きやすいというのもあるだろうけど作画崩壊も無い。安定しているとはこのことかって思わされる。細かいことを言うとキャラクターたちの装いが日々変わるのもリアリティがあって視聴者との距離感を縮めている気がする。